名取事務所 現代韓国演劇シリーズ『最後の面会』

名取事務所 現代韓国演劇シリーズ第7弾

『最後の面会』


作: キム・ミンジョン

演出: 桐山知也

出演: 山口眞司、佐藤あかり、奥田一平、高井康行



韓国演劇、という前情報を知り、いざ開演すると、オウム真理教 地下鉄サリン事件の実行犯と、問いただす人間の対話。


何故だか終始、胸がいっぱい、、というのか、胸が詰まっていたのか、そんな状態だった。


これほど心がバキボキに折られる演目を、数日間、いや稽古日程を含めたらしばらくの間、真摯に向き合わなければならないなんて…と、後半は放心してたかも(ちゃんと観てました)。


子供の頃、無邪気に例のリズミカルなアレをみんなで口ずさんでいた。子供ってこわい()。

後々の人生でも、何度も話題に出くわしてはなんとなく避けてきて。

でもあの日、父がいつも通りに出勤していたら巻き込まれていたと聞いてから、ずーっとこびりついていたものだった。

途端に他人事じゃなくなった。


あの劇場空間で、巡りめぐるかのように言葉と人が度々まわる。

巡りめぐってなんか、決して願ってもないのに。こわかった。


こちらの心もバキボキに折られる頃に、あまりにも綺麗な画が目の前に出来上がってくるもんだから、もう。

いかようにも、お涙頂戴と爆上げできたように感じるのに。絶対ソッチ側にいかせない、冷静な視点で一層のめり込んでた。


あの人に、あの人達に、こうまで問うた人を目の当たりにした。あの時代の匂いが立ち込めつつも、今も当然のように通ずる根源はなんて根深いんだろ。。

ずんと重たく辛く、のしかかってきたけれど。桐山さんの演出で観られて良かった。




桐山さんは、私が昔大変お世話になった方。

お世話なんかしてねぇよ、とか言われそうだけど。


桐山さんの演出でひとつ公演を終えて、あぁー芝居って面白いなぁと、心底思わせてくれたんです。

こんなこというと重てぇなぁって感じだけど。笑)

本当に。



やっぱり面白かったです。

久々のご挨拶に、公演の初日よりも撮影インの日よりも緊張してしまった。

お腹壊しかけた←


観に行けて本当に良かった作品でした。

梨の日

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