映画『あつい胸さわぎ』

映画『あつい胸さわぎ』

監督:まつむらしんご
原作:横山拓也(iaku)
脚本:高橋泉
出演:吉田美月喜、常盤貴子、
奥平太兼、前田敦子、三浦誠己、
佐藤緋美、石原理衣




新宿の武蔵野館で初回上映へ。
上映後には、拍手が起きました。

『恋とさよならとハワイ』を当時観ていただいたお客さんは、こんな気持ちだったのかもしれない。

今作と全然違うけど。
でも、家族のような、友達、親友みたいに側にいてほしい映画だったから。
あぁ、まつむら監督の“好き”が存在していたんだなぁ、なんて。


宣伝的には、やはり“若年性乳がん”がピックアップされている。
もちろん出てきちゃんだけど、それよりも胸が感じる表現や感情の方が多くて。
心臓が豊かになった感覚になった。

方言やお母さんのユーモアがとても魅力的。
だから重たくない。
こんな母、いや女性に憧れる。
常盤貴子さんの、家での顔、会社での顔、あらゆる人との対面で変わる顔つきに惹かれた。
人って人それぞれに対する顔があるもの。
それが細やかで、リアルで。
とても魅力的だった。
お母さんのツッコミ、切り返し、最高。


人生には何度か、どん底に落とされる瞬間があって。
悪いことに限ってえらいタイミングが重なったりする。
この映画内にもあった。
でも決してドラマちっくではなく、「でも現実ってこんな感じよね」と思いながら「神様のいじわるー!」と悶えてしまう。
本当ひどいタイミングの重なりなのにね。
一緒に爆発しそうになっちゃう。


ふと思い返すと、今作の持つ温かみって“1人じゃない”からなのかも。
映画的に1人のカットはあるんだけど、それでも千夏の側には誰かがいたと思う。
寂しくない。し、きっと私も必ず誰かと繋がっているのだと再認識させてくれたから。


と、良い映画だったな〜
なんて思い返してても思いだすのは、ガチのサーカスだったりもする。

ほんわかだけじゃないや。

マジでガチのサーカス出てくるやん。爆)

これにはビックリした。

ほんで一緒に「サーカスが来る」って言葉とサーカスに高まった。
「サーカスが来る」って魔法の言葉だな。



1人1人が本当に愛おしくて。
全部のシーンがいちいち素敵だった。
1秒も飽きない『RRR』が過ぎったよ←
マジで。


作り手、関わった方々、監督のこの作品が“好きだ”という想いもギュー、と詰まっている。
“好き”って最強だな。


胸を使う慣用句って、思いつくだけでも結構数があるね。

胸が
高鳴る、
高まる、
締め付けられる、
痛い、
ときめく、
あつくなる。

胸に響く。
胸を撫で下ろす。

この全てが詰まっていた気がする。
そして常に、私の胸を動かしてくれる。
だから、心臓が豊かになった感覚になったんだ。


胸が高鳴る時の音楽が素敵すぎて、一緒に高鳴らせてくれた。
そして先に踊らせてもらった。




私とは世代が違うけれど、
今、恋をしていたり、好きなものにときめいたり。
進路や自立、1人暮らしをする・しないとか。
これからの人生、なかなかに時間があると思いつつ先を考えたいし考えなきゃいけないし、でもまだ考えなくてもいいよね、とか。

そんな世代の人に伝わってほしいな、と。
きっと、次に会う好きな人や自分の好きなもの、家族との景色が変わるような気がするの。




映画は常に新作が公開されては配信されたりディスクになったり、たっくさん溢れていて。

主に気になったものへ歩みを進めると思うけど、ふと、この映画に目を止めてもらったら。

レシートの番号がゾロ目だった、とか、久々に切符買って数字見てたら10になった、とか。
うーん、
そういう、日常のちょっとしたラッキーに遭遇した時の気持ちになれるんじゃないかと。




何はともあれ(うまいこと言えなかった)、
たくさんの人へ広がる可能性とチャンスがあるので、広く広く、広がっていってほしいと願う映画でした。


映画は公開から3日間が勝負だと聞きます。

是非、週末に映画館へ遊びに行ってみてください*


主題歌Hana Hopeさんの『それでも明日は』とループしながら。


映画「あつい胸さわぎ」公式ページ

演劇ユニットiakuの横山拓也が作・演出を務め、各所で大きな話題を呼んだ傑作舞台「あつい胸さわぎ」を、上海国際映画祭アジア新人賞を受賞したまつむらしんご監督と『凶悪』(13)で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した髙橋泉とのタッグで映画化! “若年性乳がん”と“恋愛”をテーマに、揺れ動く母娘の切実な想いを繊細さとユーモアを持って描きだす。 母親を演じるのは、監督が“太陽のような温かい存在感”と出演を熱望した常盤貴子。主人公“千夏”には、圧倒的な眼差しを持ち「ドラゴン桜」(21)で注目された吉田美月喜が18歳の不安定な気持ちをリアルに演じる。 “恋”を刺激する相手役には『MOTHER マザー』(20)で賞を総なめにした奥平大兼と、演技派俳優として存在感を示す前田敦子。また、親子ふたりに重要な関わりを持つ存在として、今や日本映画界に欠かせない三浦誠己と、アーティストとしても活躍する佐藤緋美。さらに、女優以外にもプロデューサーとしてマルチな活躍をする石原理衣が物語を彩る。 「舞台を観ているとき、客席から送れなかった“千夏”へのエールを映画を通して届けたい!」と言う、まつむら監督のあつい想いがこの映画を誕生させた。

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梨の日

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1コメント

  • 1000 / 1000

  • 神田久好

    2023.01.27 22:05

    おはよう! 梨紗ちゃん、ホント映画は無縁になってしまったので・・・  久しぶりに観に行ってみます~~  まだまだ、コロナに気をつけて過ごして下さい!