映画『トップガン マーヴェリック』


映画『トップガン マーヴェリック』

監督:ジョセフ・コジンスキー、ジェリー・ブラッカイマー
脚本:アーレン・クルーガー/エリック・ウォーレン・シンガー/
クリストファー・マッカリー(製作)

出演:トム・クルーズ/
マイルズ・テラー/ジェニファー・コネリー/
グレン・パウエル/モニカ・バルバロ/ルイス・プルマン/ジョン・ハム/ジェイ・エリス/ダニー・ラミレス/グレッグ・ターザン・デイビス/
チャールズ・パーネル/バシール・サラディン/
エド・ハリス/
ヴァル・キルマー/リリアーナ・レイ/
アンソニー・エドワーズ(回想)/メグ・ライアン(回想)





メルマガの特集号にて、みんなで語った新作。

しかしその時私は体調不良で観に行けず、
前作の『トップガン』をお家で観賞。

ドラマと成長、更に恋の行方まで盛り込む、お手本のような脚本。
画像でしかあまり知らなかった若かりしトム・クルーズ。
そして色気ありすぎるツンデレ上官達。
メルマガで取り上げた上官2人のシーンは好きすぎて何回も巻き戻して観た。悶)

公開されたのは1986年。
私ですら生前。
お手本のような、といったけど、現代で惹きつけられる観点は違ったように思った。

知り合いの脚本書く人と話した会話が今も印象に残ってる。
「可哀想って、強いよね」。

確か『ジョーカー』公開時だったと思うけど、それ以降、主人公の“可哀想”から物語が始まると、どれだけ悪事を働こうと、私たちは既にその主人公の味方になっているから、主人公の座は揺るがない。
それどころか、ヒーローにもなってきたりする。
主人公でなくても、敵側の“実は可哀想だった”過去が途中で挿入されるパターンもよく見かける。『鬼滅の刃』とか分かりやすかった。
すると途端に、あんなに悪さをしていたのにも関わらず、「可哀想…」と同情し、嫌いになれず、なんなら泣てしまう。←よく泣いた。
“可哀想”って強い。
し、きっと現代的。

案の定、『トップガン』では、初めは誰も可哀想ではない。
トンガった天才やんちゃ坊主が主人公。
めっちゃ時代を感じる。笑)


じゃぁ、現代に爆誕した『トップガン マーヴェリック』は。

『トップガン』で起きた不幸が、マーヴェリックにずっと残る傷としてスタートがきれる。

それと、可哀想とはちょっと違うけど、おじさんの切ない現実、って描写は、私を少しだけ悲しくさせたり。笑)

でも凄いのは、全く新しい物語をやってやろう!っていうのではなく、『トップガン』へのリスペクトと愛を思いっきり込めたものだった。

OPの飛行場のシーン、オレンジ色に染まる雰囲気も動きも、おそらくほぼ同じでは?!
『トップガン』を観てると、アレもコレも観たことあるシーンやカットばかり。
なのにわざとらしくなく、「うぉぉここもキタかぁぁぁ!」と盛り上げる進行だから凄い。

隅々までオマージュを散りばめ、前作を回収し、最後のマーヴェリックの素敵なことよ…。

違う人が描けば、色々変わってくるのは仕方ない。
アニメだって作画崩壊する回もあるし。
でも、マーヴェリックの行動も、言動も、とても彼らしくて。
自分が教官にかけてもらった、本人に委ね、諭す伝え方ではなく。
真っ直ぐな伝え方をしたのは、とても響いた。

歳を重ねても相変わらず呼び出しくらって怒られてるし。笑)

“変わらなさ”は彼の魅力だし、観た人の胸にいる彼そのもの。
今作を作る上で、トム・クルーズも監修…というか、マーヴェリックについて口を出したのだろうか。
ともかく、36年が経って、見た目は変われど、芯を変えずにいてくれて最高だった。


逆に変わったといえば、生徒達の人種豊かなこと、女性パイロットもいたこと。
初めの字幕にて『一握りの男たち…』と書かれていた箇所は『men and women』と変更されていた。

あと、あの、女性達が、めちゃくそに強め。笑)
年齢関わらず、全員強いの。笑った。

今作のヒロインにあたる、ペニー・ベンジャミンは実は『トップガン』の中で名前だけが登場してるのも面白い。
ただ、字幕では登場してない。
「司令官の娘」「遊びの子」の会話の中で、グースとその妻(メグ・ライアン)が「ペニー?(ベニー?)」「ペニー・ベンジャミン」と言っていたの。

だから今作でペニーの娘さんがマーヴェリックに言った一言は、とっても刺さる言葉だったと思うんだなぁ。

ていうかペニー、マーヴェリックのことを娘に話してたんだね。と思うと、実はずっと頭の片隅にいた、いわゆる“忘れられない奴”だったんだなぁ。




つい先日に無印を観たばかりの私ですら、この36年を一気に感じ取って感激するぐらいだから…。
当時を知って、共にトム・クルーズを観てきた人はどれだけの想いを募らせるのだろう。


映画館での上映にこだわり、2年も公開延期になった今作。

CG無しのガチ飛行撮影、絶対的に盛り上がる音楽、トムの顔、しわ、目…
どうしたって、家のTVで観るのは勿体ないぃぃぃ…!

『ミッションインポッシブル』好きな父にも、今一度『トップガン』を観て時代を懐かしんだあとに、映画館で観て欲しいな。
お世辞でも、今作のトム・クルーズは私の父に似ているらしいので。笑)



今まで、父が好きそうなジャンルの映画って逆に興味を持って観てこなかった。
隣で父が観てた映画、なんて意識のものばかり。

だから『トップガン』もイマイチ乗り気じゃなかったけど、最後には大ファンになっていた。
今年は『トップガン マーヴェリック』を忘れられないと思う。
凄いなぁ。凄かったなぁ。

生きてる内に出会えて、本当に良かった。

あぁ、勢いのまま書いてしまったわ。



『トップガン』はAmazonプライムにあるので、良ければ是非。

観なくても『トップガン マーヴェリック』を映画館でやっている内に、是非、ぜひ。
土日はマジで席埋まりがち。
私は今度IMAXで2回目観たいぞ!!






梨の日

Risa Kameda Official Blog 亀田梨紗のオフィシャル ウェブサイトです。 ブログを中心に 更新していきます。

1コメント

  • 1000 / 1000

  • 神田久好

    2022.06.12 20:42

    おはよう! 梨紗ちゃん、トップガンはまず初作をもう一度観てからが良いみたいですネ~  映画の中の音楽がホント良かったなぁ~  良い情報アリガトウ!  観に行ってきます~  梨紗ちゃんも今週も色々と気をつけて、頑張って下さい!